私が考える今後も見据えた初期配属の選び方!

初期配属は、伝統的な部署をオススメします!

はじめに

みなさんは初期配属でどのような部署に行きたいと考えていますか。商品のプライシングや決算などのいわゆる伝統的な部署でしょうか。もしくは、経済価値やデータサイエンス関連などのいわゆるフロンティアと言われる部署でしょうか。

初期配属について、周りを見ながら、また周りの先輩・上司から意見を聞きながら、どのような部署がオススメかという考えがまとまりましたので紹介します。

初期配属は伝統的な部署がオススメ!

初期配属でオススメの部署は、商品のプライシングや決算などのいわゆる伝統的な部署です。以下でそのメリット(理由)を3つお伝えします。

理由①:アウトプットを繰り返し何度もできる

伝統的な部署は定例業務が相対的に多く、アウトプットを何度もできるためオススメです。

新入社員は専門的な業務の知識だけでなく、仕事の進め方などの社会人基礎力も併せて身に着けていくことが求められます。

定例業務の中には雑多な業務も多いですが、社会人基礎力を鍛える業務も数多くあります。具体的には以下のような業務です。

  • プロジェクトマネジメント
  • 部署・他社間の調整・折衝
  • 社内ルールの習得
  • スケジュール管理
  • 上長への報告(回数多)
  • 部署内のコミュニケーション
  • 他部署との人脈づくり
  • 文章(メール含む)の作成

また、アウトプットの機会に恵まれるため、ある程度回数をこなせば「自分でやり切れた!」という達成感も早い段階で感じることができます。仕事をするうえでモチベーションは大事です。

出来はさておき、自分で手を動かしてとりあえずやりきるという経験を積むことは本当に大事です(上司に色々言われますが、上司も最初は出来に期待していません笑)。

一方、フロンティアと言われる部署は定例業務が少なく個人(数人)で検討を行ったり、その部署・グループ内で業務が完結する場合が多いと個人的に感じています。そのため、上記のような雑多な業務を経験する機会は少ないです。

また、過去に事例のない事柄の検討は新入社員には難易度が高く、自分の力で最後までやりきる経験を積む回数も伝統的な部署に比べると減ってしまうと感じています。

理由②:過去の蓄積が多い

伝統的な部署は過去の蓄積が多く、社内で参照できる資料が多いためオススメです。

丁寧にトレーニングを行ってくれる部署に配属されていれば問題ないのですが、中には実質放置プレイな部署も存在します。また、トレーニングを行ってくれる部署だったとしても時間が限られているため、十二分に引き継ぎや説明を行ってくれるとは限りません。

しかしながら、伝統的な部署であれば過去の蓄積が多く、参照できる資料がたくさんあります。そのため、適宜過去の資料を参照しながら業務を進めることができます。事例が多くあれば、自分の力でやりれる機会も多く作れるのではないでしょうか。

一方、フロンティアと言われる部署は過去の蓄積が少ない場合が多いです。また、ルールの変更なども盛んにおこなわれていることが多く、過去の資料が全く役に立たないといったことも相対的に多く発生します。

そのため、路頭に迷ってしまうことも多くかなりしんどい思いをする可能性もあります(周りに頼りやすい部署であればあまり問題ないですが・・・)。

理由③:長く勤めている(経験豊富な)プロが在籍している

伝統的な部署は経験豊富なプロの方が在籍していることが多いためオススメです。

まず年次の近い先輩から学ぶことから始めますが、次第に上司からフィードバックをいただく機会も多くなってきます。やはり同じ上司であっても、経験豊かなプロからフィードバックなどをいただけるほうがよりよいです。

伝統的な部署であれば、在籍期間が長く経験豊かなプロからフィードバックを得る機会に恵まれます。昔話なども聞くことができるため、よりその業務の背景を知ることもできるのではないでしょうか。

一方、フロンティアと言われる部署にも詳しい方は当然いらっしゃいます。しかしながら、詳しい方であっても、そもそもの業務歴が短くその人も勉強継続中である場合も多いです。色々な話を聞くことができますが、そのバリエーションは相対的に少ないかもしれません。

初期配属部署で学ぶべきこと

最後に少し話題が変わります。初期配属部署でどのようなことを身につければよいのでしょうか。私は「仕事の進め方」だと考えます。みなさんは以下の質問に自分なりに答えが用意できますか。

  • 担当者として行う業務をどのように進めるか。
  • 他人が行った業務の検証をどのように進めるか。
  • 部署・グループ内で完結する業務をどのように進めるか。
  • 過年度と同様の業務を行うとき、どのようなことに気を付け進めるか。
  • 過去に事例のない業務をどのように進めるか。
  • 他部署を巻き込む業務をどのように進めるか。
  • 会社全体を巻き込む業務をどのように進めるか。
  • 他社を巻き込む業務をどのように進めるか。
  • お客さまが関係する業務をどのように進めるか。

私が今回伝統的な部署をオススメしているのは、上記のような様々な「仕事の進め方」を経験できる部署だと感じたからです。そしてその経験をするうえであったらよいと感じたポイントが上記3つだったという背景が実はあります。

私は実際上記のほとんどを伝統的な部署で学ばせていただきました。

初期配属後は・・・?

初期配属で「仕事の進め方」を学ぶことができれば、自分の興味の赴くまま異動希望を出せば問題ありません。おそらくどの部署に行っても活躍できる人材に成長できているはずです。仕事もさらに楽しんで行うことができると思います。

おわりに

伝統的な部署を強くオススメし、フロンティアと言われる部署を下げる発言を多くしましたが、フロンティアと言われる部署が絶対にダメだという意図は全くありません。あくまで私個人の考えであることにご留意ください。

入社から初期配属の発表まで少し緊張が続くと思いますが、頑張って乗り切りましょう!