・自身の健康維持と会社の制度・環境に対する希望に分けてみよう!
・自身の健康維持に必要な希望はほぼ必須条件!
(社会人で真に大事なことは精神的・肉体的に健康でいること!)
はじめに
みなさんは内定を複数社からいただいたときにどのような観点で決める予定でしょうか。就活時は内定を獲得することに必死になるため、最終的に新卒の多くの方は人のよさや会社規模で決めていると思います(私もそうでした)。
自分の希望をすべて満たす会社は存在しない可能性が高いですが、押さえたほうがよい条件はみなさんそれぞれに必ず存在します。その条件の導き方を今回は紹介したいと思います。
是非説明会やインターン、OB訪問で自分の希望が満たされるかを可能な限り確認していただきたいと思います(補足ですが、絶対に失敗しない方法ではありませんのでその点はご留意ください)。
私が考える就活を通じた会社選びの方法
希望の列挙
まず、自分の希望を思いつく限り列挙してみましょう。以下は新卒で会社を選ぶと仮定して、現在の私が考えた希望になります。
- 残業時間が少ない
- 睡眠時間を7時間取れる
- 給料がいい
- 行動に逐一フィードバック有
- 雑談できる雰囲気がある
- 休暇が取りやすい
- 希望の仕事ができる
- 上司が適当でない
- チームで働ける実感を持てる
- 気軽に助けを求められる
- 社会人基礎力を鍛えられる
- 休日は仕事のことを忘れられる
- 1年の中で仕事量にメリハリがある
- 副業ができる
- ハラスメントが少ない
- 退職金制度がある(確定給付・確定拠出どちらでも)
- 社宅(借り上げ社宅)or家賃補助がある
- 時差出勤ができる
- 在宅勤務ができる
- フレックス制度がある
- アクチュアリー手当がある
- 通勤時間が多くても1時間程度
希望の分類
次に、書き出した希望を「1.自身の健康維持に必要な希望」と「2.会社の環境・制度に対する希望」の2つに分類しましょう。
さらに1.2.それぞれで「①運が大きく絡むもの(配属・上司ガチャなど)」と「②運が大きく絡まないもの」と「③微妙なもの」に分けましょう。
「1.自身の健康維持に必要な希望」には、これがないと体調を崩す、仕事もままならなくなるという希望を分類します。「2.会社の環境・制度に対する希望」には、福利厚生や給与、職場環境等に対する希望を分類します。
最後に、その分類1つにつき優先度の高いものに最大3個印をつけましょう。また、書き出した希望のうちホームページ等で確認できたものについては削除しましょう。
下表がこれらの作業を行ったものです。下表では優先度の高いものを太字にしており、ホームページ等で確認できたものには取り消し線を引いています。
1.自身の健康維持に必要な希望 | 2.会社の環境・制度に対する希望 |
①運が大きく絡むもの ・ハラスメントが少ない | ①運が大きく絡むもの ・残業時間が少ない ・行動に逐一フィードバック有 ・雑談できる雰囲気がある ・休暇が取りやすい ・希望の仕事ができる ・上司が適当でない ・チームで働ける実感を持てる ・1年の中で仕事量にメリハリがある |
②運が大きく絡まないもの ・通勤時間が多くても1時間程度 | ②運が大きく絡まないもの ・給料がいい ・休日は仕事のことを忘れられる ・副業ができる ・社宅(借り上げ社宅)or家賃補助がある ・在宅勤務ができる ・アクチュアリー手当がある |
③微妙なもの ・睡眠時間が7時間取れる | ③微妙なもの ・気軽に助けを求められる ・社会人基礎力を鍛えられる |
希望の確認
前節で分類した「1.自身の健康維持に必要な希望」が必ず満たしていたほうがよい希望になります。1.が重要であるのは、社会人で真に大事なことは精神的・肉体的に健康でいることだからです。
説明会やインターン、OB訪問などで可能な限りヒアリングしてこれらが満たせるかを確認します。
インターン等では、1.の「② 運が大きく絡まないもの 」および「③微妙なもの」で優先度の高いものから確認しましょう。
「② 運が大きく絡まないもの 」および「③微妙なもの」 からであるのは、「① 運が大きく絡むもの」をヒアリングしても結局無駄になる可能性が高いためです。優先度の高いものからであるのは、時間などに制約があるため全てを確認することはできないためです。
もし時間に余裕があれば「① 運が大きく絡むもの 」も聞きましょう。運が絡むものですので、漠然とした聞き方がよいと思います。
例えば、がやがやした職場を希望している場合は「理系の人は静かな人が多い印象なのでアクチュアリーの職場は静かに仕事されているのでしょうか?〇〇さん以外の職場はどうですか?」のような感じでしょうか。
内定をいただいた会社のなかから、1.の希望を満たすことができかつ満たせる希望の数が多いと思われる会社に入社を決めましょう。
おわりに
会社の規模や希望した仕事を追い求め入社するも、健康を損ねてしまったという話はアクチュアリーに限らず耳にします。転職して環境を変えればいいという意見もありますが、アクチュアリーはサラリーマンが前提となる職種です。
よって、短期離職を繰り返して職歴を汚すことは可能な限り控えたほうがよいと考えています。可能な限り必須の希望を満たせる可能性が高い会社に入社しましょう。