アクチュアリー1次試験(生保数理)勉強方法

  • 2022年2月12日
  • 2022年2月26日
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はじめに

1次試験生保数理で私が行った勉強方法やスケジュールについて記載します。今後受験される方の参考になれば幸いです。当記事は、以前執筆した以下の記事の内容が前提となっている箇所がございますので、未読の方はこちらからお読みください。

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試験勉強

生保数理を受験するにあたっての注意事項

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生保数理を受験するにあたって、事前に知っておいたほうがよい事柄をお伝えします。

他科目の基礎知識となる

生保数理での知識(記号)は他科目でも使用します。特に年金数理では生保数理の記号や知識を多用しますので、併せて勉強すると効果的です。

パズルチックな問題が多い

生保数理はパズルチックな問題が多い印象です。問題を見た瞬間に、どんなパズルかどんな解法が最適かということを瞬時に判断する能力が必要です。過去問準拠の問題がそこそこあるため、過去問でこの能力は鍛えることができます。

合格率が比較的安定している

他科目(特に損保数理、年金数理)に比べると合格率は安定しています。まれに難しい年度がありますが、基本的に合格率は安定していることが多いです。試験本番中に頭を真っ白にすることがなければ、受かりやすい科目と言えるでしょう(1敗)。

教科書が読みやすい(理解しやすい)

アクチュアリー試験の指定教科書は読みにくい・理解しにくいことが多いですが、生保数理の教科書は古いながらもとっつきやすいです。

中問(配点56点(7点×8問))の正答率が合格へのカギ

生保数理は中問の配点が高いことで有名です。本番でここをどれだけとれるかが、合格に大きく関わってきます。余裕で合格するためには満点もしくは1問ミスで通過することが必要です。60点合格を目指すのであれば、5問正解を目指したいところです。

スケジュール、勉強方法

管理表

スケジュール

勉強1年目

  1. ~5月まで:充電期間(勉強していなかった)
  2. 5月中旬~8月末:教科書+合格へのストラテジー中心の勉強
  3. 8月末~9月中旬:過去問2,3年
  4. 9月中旬~試験当日:過去問13年分2,3周

勉強2年目

  1. 試験当日~6月末:充電期間(勉強していなかった)
  2. 7月~8月末:合格へのストラテジー中心の演習(勘を取り戻す演習)
  3. 8月末~試験当日:過去問13年分2,3周

勉強方法

1年目の勉強方法

5月中旬~8月末の勉強方法

この期間は教科書を用いた勉強と合格へのストラテジーを用いた演習に集中していました。生保数理の特に大事な章(上巻~営業保険料、チルメル式責任準備金など)については学生時代に少し勉強していたため、勉強していない箇所や理解不足の箇所の理解や問題演習に費やしていました。

8月末~9月末の勉強方法

合格へのストラテジーでの演習で、頻出パターンの暗記が完了していたため過去問演習をしていました。簡単な年度の過去問は合格点をすぐとることができました。

9月中旬~試験当日

過去問演習を繰り返し行っていました。初回で合格点を取れることも多く、合格できるぞという意気込みでひたすら過去問演習をしていました。合わせて、合格へのストラテジーの公式集の全暗記を行っていました。

2年目の勉強方法

7月末~8月末の勉強方法

合格へのストラテジーでの演習で、前年の勘を取り戻す演習を行っていました。ストラテジーの演習問題を3周程度やった記憶があります。

8月末~試験当日

ひたすら過去問演習を繰り返し行っていました。完全に忘れている過去問でも合格点を余裕で超えることができるレベルに達していました。

受験歴(申し込み歴)

0回目(記念受験):不合格IV(体調不良で欠席)
1回目:不合格II
2回目:合格

使用書籍

使用書籍は、教科書と合格へのストラテジーと過去問です。

参考サイトなど

生保数理も特段参考サイトはありません。

試験本番時のメンタルなど

1年目の本番中のメンタル

大問1はそれなりの出来で通過したものの、中問(1)の多重脱退の問題が全く解けず、頭が完璧に真っ白になりました。それ以降の問題も大問含めほとんど手を付けることができませんでした(今では試験終了後にギリギリ合格ラインかなと周りに言っていたことを恥ずかしく感じています)。

合格率が比較的高い年度だったにもかかわらず、当然不合格となりました。当時所属していた部署の他の受験者は全員合格する中、自分だけ不合格となり大変悔しい思いをしました。

試験には魔物が住んでいると実感をもって感じられた年になり、後日の年金数理受験での極度の緊張へとつながります。

2年目の本番中のメンタル

当日は昨年の悔しさもあり、生保数理ぶっ壊すという意気込みで試験開始を迎えました。問題が簡単だったこともあり、2時間で1問を除いてすべて解ききることができました。初めて合格したと確信をもって試験を終えることができました。終わった後は前年の雪辱を果たすことができた安堵感に包まれていました。

おわりに

合格

生保数理は1,2年目どちらも合格を確信できるレベルにまで達していたと考えているのですが、1度で合格することはできませんでした。1年目は勉強量は絶やしませんでしたが、気持ちの面でどこか油断があったのかもしれません。試験終了まで何が起こるかわかりません。準備をきちんと行い終了まで走り切るということが大事です(自戒をこめて)。