経験をもとに語るアクチュアリー就活Q&A その１(概観・学歴・試験合格状況)

2022年1月13日
2022年12月6日
就活関連
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就活関連

1 はじめに
2 アクチュアリー就活概観について
3 アクチュアリー就活と学歴について
4 アクチュアリー就活と試験合格状況について
5 おわりに

はじめに

アクチュアリー就活ってなんだよ！！教えてくれよ！！

みなさんはアクチュアリー就活がどのようなものかご存じでしょうか。今では知名度が上がってきており情報を得やすくなってはいますが、まだまだ多くの情報がクローズドとなっている印象があります。

私が当時経験した内容をもとに、アクチュアリー就活についての説明をQ&A形式で記載しようと思います。今回の内容は以下の３つです。なお、最新の情報とは限らないことにご留意ください。

アクチュアリー就活概観について

アクチュアリー就活とはなんですか？
- 保険会社・信託銀行などに総合職（アクチュアリー候補生）として採用していただくことを指します。一般的な就活とは以下の点で異なっていたと認識しています。
  - 数学（高校数学レベル、一部大学数学を含む）の筆記試験がある。
  - 会社によっては、人事ではなくアクチュアリーが新卒採用を取り仕切っている（≒人事と関わることなく内定が出る）。
  - 採用人数（各社数人、多い場合で10人弱）が少なく、就活生が比較的少ない。そのため就活の情報が出回りにくい。
アクチュアリー就活の時期はいつごろですか？
- 基本的には通常の就活スケジュールと同じ場合が多いですが、インターン等を通じて早期に面談を行っている会社も多数ありました。
アクチュアリー就活はどのようにして進めたらよいでしょうか？
- 一般的な就活と同様にエントリーシートや面接練習を行って進めていました。ほとんどの会社で数学試験があるため、友人・先輩などから過去問を入手しその対策も適宜行っていました。また、インターンや会社説明会などを通して就活仲間を作り、綿密に情報交換をしていました。

アクチュアリー就活と言っても、大きくは一般的な就活と変わらないんだね。どんな就活でも就活仲間を作るのは大事だね。

アクチュアリー就活と学歴について

アクチュアリー就活で学歴は関係ありますか？
- 以下のような観点で、関係ありました。
  - 一部受験できない会社があった（いわゆる学歴フィルター）。
  - アクチュアリー試験を合格する能力を持っていると相手に認識してもらうことができる（≒科目合格ゼロであっても、今後頑張れば試験は受かるであろうと認識してもらうことができる）。
学歴に自信がないのですが、どうすればよいでしょうか？
- アクチュアリー候補生として採用してもらうことを目指すのであれば、アクチュアリー試験に合格することが有用だと思います。というのも、科目合格という事実が客観的であるためです。

アクチュアリー試験に合格する資質は学歴で判断してる可能性が高いんだね。学歴に自信のない人でも試験に合格していればその資質を示すことができると・・・。

アクチュアリー就活と試験合格状況について

アクチュアリー試験の合格状況と内定のもらいやすさは関係ありますか？
- 関係がないわけではないと思いますが、明らかに有利になるわけではないと感じています。私も当時合格科目数ゼロで内定をいただきました。そのため、エントリーシートや面接の対策に重点を置いたほうがよいと考えます。
アクチュアリー採用であるのに、なぜ合格科目数が大きく影響しないのですか？
- アクチュアリーである以前に、総合職として働くことができるポテンシャルを見られているからだと考えています。入社後、アクチュアリーではない様々な人と関わって仕事を進めていくことになります。
  そのため、コミュニケーション力・素直さ（一緒に仕事をしたいか）・論理的思考力などがあるかということを重視しているのだと考えています。
  補足ですが、アクチュアリー試験を合格する能力を持っているかどうかは、学歴や現在の合格状況である程度推し量ることができます。
合格科目数が大きく影響しないのであれば、就活時点で合格する意味はないのでしょうか？
- 以下のメリットがあると考えています。
  - 科目「数学」の合格で、会社独自の数学筆記試験を免除してくれる会社があった。
  - 学歴に自信がない人は合格しておくことで、アクチュアリー試験を合格する能力があることを示すことができる。
  - 今後合格科目については、試験勉強が不要になる（＝試験勉強という苦しみから一歩抜け出せる）。
入社後試験に合格できなかった場合、数理系の部署以外に異動になるのでしょうか？
- 会社によりけりだと思いますが、なるという前提でいたほうがいいと考えます。私の知る限りでは、何年かかっても必ずアクチュアリーになってもらう会社、明確に基準が決まっている（〇年で準会員、正会員など）会社、明確に基準は決まっていないもののそのような異動はある会社様々あった印象です。